反実仮想

「もし〜だったら」という、現実とは異なる状況を想定する推論形式。思考実験のシナリオ構築において中核的な役割を果たす。

仮説との区別

仮説が「答えの候補」であるのに対し、反実仮想は「問いを生成するための装置」。

帰納の拡張としての反実仮想

通常の帰納は実際に観察された事例から一般化するが、反実仮想を用いると観察不可能な事例を想像上で「サンプル」に追加できる。これは帰納の根本的な限界(観察可能な事例が常に有限で偏っていること)を補う。

ただし追加される「サンプル」は経験的事実ではなく、既存の法則の論理的帰結(演繹的産物)である点に注意が必要。

構造:

帰納と演繹が反実仮想を媒介にしてループする構造であり、反実仮想はこのループを回すエンジン。

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