公的個人認証

公的機関が発行する電子証明書を用いた本人認証の仕組み。日本ではJPKI(公的個人認証サービス)として実装されている。

概要

公的個人認証は、公開鍵暗号基盤(PKI)を用いて、デジタル空間における「本人であること」と「意思表示」を証明する技術。マイナンバーカードのICチップに格納された電子証明書を使用する。

認証の仕組み

電子署名による本人確認

1. カード内で秘密鍵を使ってデータに署名
   ↓
2. 事業者が公開鍵で署名を検証
   ↓
3. J-LISの認証局で証明書の有効性を確認
   ↓
4. 本人確認完了

知識認証との組み合わせ

この3要素により、高いセキュリティを実現。

電子署名と顔認証の違い

観点 公的個人認証(電子署名) 顔認証(生体認証)
証明するもの 本人の意思 本人の存在
認証要素 知識(PIN)+所持(カード) 生体(顔)+所持(カード/書類)
カード盗難時 PIN不明なら悪用不可 顔が違えば悪用不可
法的効力 電子署名法により実印相当 本人確認の補助手段
UX PIN入力が手間 自撮りで簡単

犯収法での位置づけ

ワ方式(最高セキュリティ)

公的個人認証を用いた本人確認は、犯収法のワ方式に該当し、最も強い本人確認として扱われる。

利用シーン:

技術的構成

PKI(Public Key Infrastructure)

J-LIS(認証局)
├─ ルートCA証明書
├─ 証明書失効リスト(CRL)
└─ OCSPレスポンダ(リアルタイム検証)

マイナンバーカード(ICチップ)
├─ 署名用電子証明書(公開鍵+基本4情報)
├─ 署名用秘密鍵(外部に出ない)
├─ 利用者証明用電子証明書(公開鍵のみ)
└─ 利用者証明用秘密鍵(外部に出ない)

サービス事業者
└─ 署名検証ライブラリ

セキュリティ特性

実装上の課題

UXの課題

技術的課題

海外の公的個人認証

システム名 特徴
エストニア e-ID 1400万枚以上発行、国民ID統合
ベルギー eID 電子署名+行政手続き統合
ドイツ eID RFID採用、オンライン認証重視
フィンランド FINEID 銀行IDと統合

今後の展望

スマホ統合

利用拡大

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