パターン検出

データやログから繰り返し出現するパターンを自動的に発見する技術。自動化の候補を見つけたり、異常を検出したりするのに使われる。

検出対象のパターン

1. 繰り返しパターン

同じ操作や処理が複数回出現する場合、自動化の候補となる。

例:

Read "articles/xxx.md" → Grep "概念" → Write "notes/yyy.md"
Read "articles/zzz.md" → Grep "概念" → Write "notes/www.md"
→ 「記事から概念を抽出する」タスクとして自動化

2. 後処理パターン

特定の処理の後に毎回同じ修正が入る場合、元の処理に不備がある可能性がある。

例:

Skill: /commit
Edit: "Co-Authored-By を追加"
→ スキルのテンプレートに Co-Authored-By をデフォルト追加

3. 未使用パターン

長期間使われていないリソース(ツール、スキル、設定など)は削除候補。

例:

30日間一度も呼び出されていないスキル → 削除提案

4. 異常パターン

通常と異なる振る舞いを検出する。

例:

通常と異なる時間帯のアクセス
想定外のファイルへのアクセス
異常に多いエラー発生

検出アルゴリズム

頻度ベース

同じパターンが閾値(例: 3回)以上出現したら検出する。

from collections import Counter

def detect_patterns(logs, threshold=3):
    patterns = Counter(logs)
    return [p for p, count in patterns.items() if count >= threshold]

シーケンスベース

連続した操作のパターンを検出する。

def detect_sequences(logs, window_size=3):
    sequences = []
    for i in range(len(logs) - window_size + 1):
        sequences.append(tuple(logs[i:i+window_size]))
    return Counter(sequences).most_common()

時系列ベース

時間的な間隔や周期性を検出する。

def detect_temporal_patterns(events):
    intervals = [events[i+1].time - events[i].time
                 for i in range(len(events)-1)]
    # 定期的な間隔を検出
    return find_periodic_intervals(intervals)

メタエージェントでの活用

ユーザーの作業パターンを観察し、スキル化や改善を提案する:

  1. フックでツール使用履歴を記録
  2. 定期的にパターン検出を実行
  3. 検出されたパターンを分析
  4. 自動化候補として提案

静的解析と動的解析

静的解析

コードやテキストを実行せずに分析する。

例: セキュリティチェックで危険なコマンドパターンを検出

DANGEROUS_PATTERNS = [
    r'rm\s+-rf\s+/',
    r'curl.*\|.*bash',
    r'eval\s*\$\(curl',
]

def check_security(content):
    for pattern in DANGEROUS_PATTERNS:
        if re.search(pattern, content):
            return False
    return True

動的解析

実際の実行履歴やログから分析する。

例: ツール使用ログからワークフローパターンを検出

レベル別の対応

検出されたパターンの深刻度に応じて対応を変える。

レベル1: 即座にブロック

明らかに危険なパターン → 自動的に拒否

レベル2: 警告

潜在的に危険なパターン → ユーザーに確認

レベル3: 情報提示

改善候補 → ログに記録し、後で提案

機械学習との組み合わせ

単純なルールベースだけでなく、機械学習を使った高度なパターン検出も可能:

実装上の注意

ノイズ除去

一度きりの操作や、意図的でない操作を除外する。

閾値調整

パターンとして認識する基準(回数、期間など)を適切に設定する。

プライバシー

個人情報を含むログは慎重に扱う。

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