ハーネス
ハーネスとは、LLMを実用的に機能させるための周辺の仕組み全体を指す。馬に例えるなら、馬(LLM)がどれだけ速くても、手綱や鞍(ハーネス)がなければ乗りこなせない。
素のLLMは「賢いが文脈を知らない存在」であり、プロジェクトの構造も、チームの規約も、過去のやり取りも知らない。ハーネスは、この「文脈の欠如」を埋める仕組みである。
4層構造
ハーネスは4つの層で構成される。下の層ほど導入が簡単で、上の層ほど高度になる。重要なのは、下の層がしっかりしていないと上の層が機能しないということだ。
第1層:コンテキスト層
LLMに「何を知っておくべきか」を伝える層。
- システムプロンプト
- CLAUDE.md / AGENTS.md
- RAG
- コンテキストウィンドウ
第2層:ツール接続層
LLMが「外の世界と触れる」ための層。
- MCP
- Function Calling
- APIインテグレーション
第3層:エージェント層
LLMが「自分で考えて動く」ための層。
- Claude Code
- GitHub Copilot
- Cursor
- Devin
第4層:オーケストレーション層
複数のエージェントが「協調して動く」ための層。