信用創造

銀行が貸し出しを行うことで、経済全体の通貨供給量を増やす仕組み。フラクショナルリザーブ(部分準備制度)により可能になる。

仕組み

  1. 銀行Aに100万円の預金が入る
  2. 銀行Aは10万円を準備金として保持し、90万円を企業Xに貸し出す
  3. 企業Xはその90万円を別の企業Yに支払う
  4. 企業Yは90万円を銀行Bに預金する
  5. 銀行Bは9万円を準備金として保持し、81万円を貸し出す
  6. このプロセスが繰り返される

結果:当初の100万円の預金から、経済全体では数倍の通貨が流通する。これが「信用創造」である。

信用創造の上限

準備率が10%の場合、理論上は元の預金の10倍まで通貨供給が増える(信用乗数=10)。

実際には、以下の要因で制限される:

ステーブルコインとの違い

ステーブルコインは信用創造を行わない:

この違いは、ステーブルコインが銀行よりも安全である反面、経済全体の通貨供給には貢献しないことを意味する。

マクロ経済への影響

信用創造は経済成長に必要な資金供給を行う一方で、過剰になるとバブルやインフレを引き起こす可能性がある。逆に信用収縮(クレジットクランチ)が起きると、経済全体が停滞する。

ステーブルコインの普及により、銀行の信用創造機能が低下する可能性があり、これは金融システム全体の構造変化を意味する。

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