セルフカストディ
暗号資産の秘密鍵をユーザー自身が保管・管理すること。取引所や第三者機関に預けず、ウォレットを自分でコントロールする形態。
「Not your keys, not your coins」(秘密鍵を持たなければ、本当の所有者ではない)という格言に体現されている考え方。
カストディとの比較
| 保管方法 | メリット | リスク |
|---|---|---|
| 取引所保管 | 便利、紛失リスクなし | ハッキング、取引所破綻 |
| セルフカストディ | 取引所リスク回避、検閲耐性 | 秘密鍵紛失で全額喪失 |
セルフカストディはカストディサービスのカウンターパーティリスク(取引所ハッキング、破綻)を回避できるが、秘密鍵の紛失・盗難は誰も助けてくれない。
発行体への依存は残る
セルフカストディしても、資産の発行体への依存は残る:
- 発行体の破綻 → 償還不能
- 発行体によるブラックリスト → 資産凍結(Tetherは制裁対象アドレスを実際に凍結)
- 裏付け資産の真正性への依存
「誰を信頼するか」が機関・取引所から発行体に移るだけとも言える。
信頼の分散という価値
セルフカストディを含む暗号資産の保管は、銀行預金と比較して以下の柔軟性を持つ:
- 保管方法を選べる(セルフカストディ or 取引所)
- 複数の発行体に分散できる(USDT、USDC、JPYCなど)
- 透明性が高い(ブロックチェーン上で流通量が確認可能)
- 検閲耐性(セルフカストディなら政府による凍結は技術的に困難)
完全なトラストレスではないが、「信頼先を選べる・分散できる」という点での優位性がある。