ステーブルコイン
法定通貨(主に米ドル)との価値連動を目指す暗号資産。1トークン=1ドルのように価格安定性を保つことで、暗号資産の決済手段としての利用を可能にする。
仕組み
価格安定性を保つために、発行体は1:1で裏付け資産を保有する。主な裏付け資産:
GENIUS法により、米国では準備金として残存期間93日以内の米国債の保有が義務付けられている。
ビジネスモデル
発行体は裏付け資産(特に米国債)から得られる利息収入を主な収益源とする。しかし証券の定義の問題から、ホルダーに金利を還元することは法律で禁止されている。金利を支払うと「支払い手段」ではなく「投資商品」として証券規制の対象となるためである。
銀行への影響
ステーブルコインは銀行の預金ビジネスに対する脅威となっている。フラクショナルリザーブで運用する銀行と異なり、100%準備金を保有するため、銀行よりも安全性が高い。一方で銀行のような信用創造はできない。
米財務省の試算によると、ステーブルコインは銀行から最大6.6兆ドルの預金を奪う可能性がある。
関連
- GENIUS法 - 米国のステーブルコイン規制法
- 証券の定義 - 金利支払いが禁止される理由
- フラクショナルリザーブ - 銀行との違い
- 金融包摂 - 新興国での活用
- ステーブルコインと国債と銀行の未来